活々【いきいき】

リフォーム市場に新規参入している企業へ一言いいたい

ito-pro伊藤でございます。

今、リフォーム市場が荒れています。

元々リフォーム業界は簡単に足を踏み入れにくい場所だったはずなのに、今の現状どこのハウスメーカー迄もがリフォーム部門を立ち上げる事になっています。まさかの大手家電量販店や大手デパート会社迄もがリフォームを始めました。

 

以前までリフォームに手を出さなかった大手の理由は細々しくて金額が小さい、儲からない、ノウハウが無いでした。

が今ではリフォーム始めましたの看板までもが建てられてリフォーム受付中等・・・何故なのか?って不思議に思う方もおられると思います。

理由は政府がリフォーム市場に助成金を撒く時代になっているから、今後は法律の縛りで新築が建てにくくなると言われる時代だから、空家問題に政府が対策を考えている状況だから・・・様々です。

ただでさえ、15年前と比べて新築着工棟数が減っている状況です。大手メーカーもリフォームを始める訳です。

冷麺じゃねーぞって言いたくなりますね。リフォーム業界は簡単に足を踏み入れる場所ではないのは事実です。現状大手メーカーも他工務店の作った住宅のリフォームを相当にビビッて見積の金額が過剰に高くなっている状況です。実際に壊さないと想定出来ない箇所もあります。で、大手メーカーは構造体をいじる工事から逃げている様です。

無理もないでしょう。リフォームはそれだけ難しい市場なのです。

昔の大工さんが気ままに作った家を経験の無い大手メーカー設計や監督、職人では上手く納める事が難しい事でしょう。ましてやシロアリが食い散らかした土台、柱を想像出来ますか?難しい事でしょう。

そんな建物を相手に出来るのは本来は修行時代を経験した大工さんなのです。

冷麺の様に始めましたでは出来る状況ではありません。

大手メーカーのリフォームは上から被せるリフォームばかりです。上から被せるだけなら誰にでも出来るリフォームですが被せてはいけない時も状況によってはあります。それを判断出来る迄になるには現場で10年の監督や設計とかでは難しい限りでしょう。

ましてや営業マンが判断なんか出来る訳がありません。リフォーム市場を馬鹿にしすぎている事でしょう。

覚えがある方もおみえだと思いますが以前に『ぱっとサイデリア~』がCM迄流して大暴れしていた事を忘れていませんか?何故倒産したかわかりますか?

上から外壁を適当に被せて被せて、『被せれば雨漏りがとまります』と営業マンが売ってしまい・・・雨漏りも止まらない。モニター価格と言いながら営業トークで安くやってもらったと思い込むお客さんで・・・実際はびっくりするほど高かった事・・・ぱっとサイデリアに工事をしてもらった方々が未だに後を追う様に雨漏りの修理だらけ、建て替えしたり・・・

私も大工の小僧時代から未だにぱっとサイデリアの尻拭い工事が多々あります。ただ単に被せて綺麗に見せただけの工事で・・・雨を受け入れてしまう処理の仕方だったり

とにかく責任感の感じられない仕事・・・

経験の少ない監督、営業、職人で固められていたことでしょう

はっきりとはわかりませんが、そういったクレーム等に追われて潰さざるおえなかった事と思います。

で、今の住宅リフォームも同じ様に大手メーカーの経験の無い人材が上から被せるだけのリフォームで大暴れしている現状です。

15年後には答えも出てくる事と思いますが被せた事によりの支障が出てくることでしょう。

リフォーム業界は本当のプロの判断が必要になる事を忘れないで欲しいと思います。

ぱっとサイデリアと同様で大手メーカーの後ろから工務店が修繕修理に周る日が目の前です。

また、大手メーカーに一言いいたい。『リフォームをなめるな!冷麺じゃねーぞ』と

株式会社ito-pro 代表取締役 伊藤昌悟