活々【いきいき】

月別アーカイブ: 2021年12月

通気断熱WB工法

こんにちは

安城市工務店 ito-proの大林です。
先日お話させていただいた「通気断熱WB工法」について学んだことを書こうと思います。

 

皆さん、家を建てる時に何を重要視しますか?

 

多くの方が家を建てる時には、できるだけ便利に生活をするための住宅設備や間取り、建物の外観の美しさなどを重視する方が多いかなと思います。

なかなか注目されずらい所が、家の機能性なんです!
前回のブログでは高気密・高断熱住宅について述べましたが、住宅にとって大切なのは”機能性”だと思っていただけましたかね。

なぜ、機能性が大切かといいますと

メーカー家具等に使用されている接着剤や塗料は揮発性化学物質を含まれていることが多く、室内空気汚染の原因になることをご存じですか?これらはヘアスプレーや化粧品などにも含まれてます❕

室内を換気しないままでは住宅の空気環境が最悪な状態になり、体調を悪化する原因になります。
日本では3人に1人がアトピー性皮膚炎やぜん息など、アレルギー症状に悩まされる方がいます。
その多くの原因が家の中のダニやその糞・死骸などからなるハウスダストです。ダニは湿度60~80%で発生しやすいため、湿度を40~60%の温度にする工夫が必要になります。

国の法改正によって24時間換気制度の義務付けされましたが、通気断熱WB工法では機械換気を行わなくても24時間換気され続けます!!
WB工法の湿度は通年の平均値で54%程度です!
なんだその程度か~って思われるかもしれませんが、実は換気扇OFFの状態です(笑)
サラッとした空気が年中味わえて、夏のジメジメとは無縁の住宅ですね。

 

なんで通気断熱WB工法は換気がいいの?

 

WB工法の特徴として基礎部分と屋根の2カ所に通気層が設けられています。ここに形状記憶合金でできた自動開閉装置を設置します。形状記憶合金とは気温によって伸縮を自動で行ってくれる金属のことで、暑くなると縮み、寒くなると伸びる特性があります。
夏には基礎部分から床下の冷たい空気を取り入れ、壁の中の通気路を伝って室温で暖められて上昇気流を生じさせ、屋根から排出させることで換気をおこないます。
冬は夏と逆で空いていた通気口が閉じ、外の冷気を遮断することができるので家の中の気密性が上がり断熱効果が高くなります。
図の方が分かりやすいのでリンクを載せておきますね^^

https://www.wb-house.jp/wb

 

化学物質や臭いって実は水に溶けやすいのをご存じでしたか?

夏のモワっとした空気は汚れた空気の証拠でもあります。
空気中に含まれる湿気は換気をしないとずっと部屋中を漂って決して居心地のいい空気ではないですよね。

WB工法の住宅の特徴として土壁の原理を応用しています!
土壁は湿気を透過する特徴を持っており、室内の有害な化学物質や生活臭は湿気とともに透湿性の壁を透過して、屋外へ排出されます。その為、室内の臭いを抑えることができます。

「空気がきれいだね」

お客さんを招いた時にこんな言葉をかけてもらえたら素敵じゃないですか?
生活臭を抑える方法や空気を清潔に保つ方法は様々な手段がありますが、どうせなら家を建てるだけで余計な考え事をなくしてみてはいかがですか?
三河地方で新築を建てる際には是非、ito-proにご相談下さい。
お客様に合った生活スタイルでより快適な私生活を届けるお手伝いをさせて頂く提案をさせて頂きます^^

新築住宅 上棟の様子

こんにちは^^

安城市 工務店 ito-proです

リクエストを頂いて基礎部分から住宅が出来上がっていく様子を動画に編集してみました!

住宅が出来上がっていく様子を中々見たことがない方が多くいらっしゃると思います。

あっても散歩中に工事をしている所をちらっと見たことがあるくらいじゃないですか?
家ってこんな風に出来上がっていくんですよ!って様子を是非見てください。

安城市 工務店ito-proの手掛ける注文住宅

https://youtu.be/K-6pUj4IliI

通気断熱WB工法ってなに?~高気密高断熱住宅の恐ろしさ~

こんにちは。

ito-proの大林です^^

四月にito-proに入って気が付いたら11月も終わり、2021年も残り一ヶ月となりました。
社会人にとっての一年はとても早く時間の流れを感じます。

今、お客さんの打ち合わせについていきながらito-proが作る住宅の工法を勉強中です!

皆さんは、「通気断熱WB工法」って言葉を聞いたことありますか?

日本の住宅でよく耳にする言葉で「高気密・高断熱」って言葉なら聞いたことあるのかなって思います。
高気密高断熱住宅とは、言葉の通りに気密性を高くして断熱効果を高めた住宅になります。
高気密・高断熱にして何がいいの?って疑問になる人もいるかと思うので簡単にメリットを上げていきます。

【高気密・高断熱にするメリット】

CREATOR: gd-jpeg v1.0 (using IJG JPEG v62), quality = 100

①光熱費を削減できる
室内の空気が外に逃げにくく、冬の寒さや夏の暑さの影響を受けることも少なくなります。
その為、エアコンや暖房器具を使っても最小限のエネルギーで活動できる!というわけです。

②ヒートショックの予防になる
暖房器具を使う際に、お家全体の温暖差が少なくなる。廊下や洗面所など急激な室温差を
原因に引き起こすヒートショックのリスクが軽減される。

などがあります。
ですが、高気密にすることで発生してしまうのが結露です!

こんな画像を見たことありませんか?

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この写真は高気密・高断熱の新築住宅で建てた数年後の壁内です。
内部結露が発生して断熱材がカビだらけに・・・
カビは胞子を発生させるものなので家中にカビの胞子が蔓延ってこともあり得ますね。

「まだ新しい家だから大丈夫。」って思う方もいらっしゃると思います。
このような状況になるのは新築1年目でも起こりうる可能性はあります。

高気密高断熱住宅は確かに暖かいけれど、日本のように湿気の多い気候では、どうしても蒸れ・腐れが生じてしまいます。

古民家の壁内

古民家の壁内

従来、日本の住居では写真のように湿気の通しやすい土壁を使ってました。
日本の住宅は夏の気温にあった住宅を作ることを主流としていたため、夏の暑さと湿気対策に適した在来工法で建てていました。ですが、在来工法は冬の寒さが弱点。

通気断熱WB工法とは、在来工法の弱点であった冬の寒さを感じることなく日本の風土に合った住宅です。壁内に断熱層に加えて通気層を作ることで壁内結露を防止することができ、住宅内の湿気も高気密高断熱住宅の半分以下に抑えることができます。原理などはまた後ほど(笑)

「人」「植物」「生き物」が “呼吸” をするようにWB工法は「住宅」も “呼吸” をします。

仕組みはまだ勉強中なので次回にお話しさせていただきます^^

参考文献
https://www.wb-house.jp/